初めてのファンレター

初めて書いたファンレターの話をします。

今でこそ、現場があれば手紙を書くという流れがルーティンになっていて、年間何通(三桁はいっていないだろうけどおそらく何十通)もの手紙を推しにだしていますが、昔はファンレターを書くのが苦手でした。なんでかっていうと、理由はいくつかあります。

 

①自分の文字を推しに見られたくない

めちゃくちゃ字が上手ければ私だって懸念しませんが、どちらかというとむしろ下手な方(しかも今よりも遥かに昔だし)なのでそんな字でびし~と埋められたものを推しに目に晒すなんてとてもとても…って思っていました。字が汚くても丁寧に書けばそれでいいじゃーんって話もありますけどね!

今でも自分の字は好きではないので書き終えた手紙を見てうーんってなることもありますが、まあいいか!って思うようになりました。あまりにも酷い時は書き直すけど。ペン習字習いたいよ~って願望はずっとある。

 

②単純に恥ずかしい

手紙って自分が思っていることを文字にして目に見える形で表れるわけじゃないですか?それを家族でも友達でもないめちゃくちゃ他人である推しに伝える、ってことがすごく恥ずかしかったです。一方的に思っているあれそれを伝えていいものか、ってうだうだ思っていたような。

脳内でいつも好き勝手に思っていたことが、「手紙」という物理的な形のあるものになっちゃうのが恥ずかしかったんですよねえ。その対象本人の手元にいくわけだし。ましてや嫌がられたらどうしよう…みたいなめっちゃネガティブ感情もあった。

 

③懸念事項が多い

どんなレターセットを使えばいいんだ?どんなペンで書いたらいいんだ?封筒のあて名は様?くん?フルネーム?下の名前だけ?差出人は本名の方が良いのかHNの方がいいのか…等々、どうしたらいいのかポイントがたくさんありました。

今の自分からしてみたら、「知らねー!そんなのなんでも良いから自分の好きにしろ!」って感じですが、未知なることをするのってあれこれ思案してしまうので…思いたったらすぐ行動するより綿密に計画を練るタイプです。

 

こんな感じで色々と懸案事項があり、「ファンレター」って私の中ではハードル高めなアクションでした。

それでもついに初めて書こう!ってなった日が訪れるわけです。それは推しのバースデーイベントでした。

バーイベまでに推しの舞台やらなんやらには行ったことがありましたが、「ファンレターを書こう!」って思ったことはありませんでした。(あと郵送するもんだって認識だった。これは現場行くうちにプレゼント受付はこちらとか見たしSNSで分かっていったけど。)

お誕生日イベントが決まって、無事にチケットも取れて、お祝いの気持ちを伝えるならファンレターを書いた方がいいのでは…?と思ったんですよね~!誕生日=お祝いしなきゃ!って単純な法則。

しかしまあ、右も左も分からない状態だったので、まずはネットで「ファンレター 書き方」などで調べまくりました。上の③の事項とか、書き出しはどうしたらいいか、季節の挨拶とかいれるべきか(…)、結びの言葉はどうするかなど。作文でも書くのか?みたいな感じだったよね!笑

で、家にあったレターセットの中から厳選し、一番いい!っと思ったレターセットを使いどうにかこうにか書き上げました。文量は便せん2枚だったかな。

イベント自体も、俳優の個人イベントに参加するのはこの時が初めてでした。緊張と楽しみとでもうぐちゃぐちゃ!

そして当日、手紙を書いたならプレゼントも用意したほうがいいのでは…?という発想も出てきました。しかし、今のようにプレのあれそれ何も知らないしメンズブランドなんて未知の世界。お金もない。

こういう時何買ったらいいんだ~って頭を抱えつつ、イベントの会場付近のお店を回って、迷った末に雑貨屋でちょっとしたものを買いました。ほんと、学生が友達の誕生日にあげるようなもの。

買った後も、「こんなものを推しにあげていいのだろうか…」って悶々としていました。

 

結果、プレも手紙も渡せなかった!!!!笑

まあ渡すという表現は正しくなくて、そのイベントではプレボ制だったんですけどね(たしか)

入場してロビーでうーーーーんってなった後、やっぱりこんなものを差し上げるなんて無理~!!!ってなっちゃった。意思がよわい。

そのまま持ち帰って、プレゼントにしていたものは自分で使い、ファンレターはしばらく机の引き出しにしまっていた後、捨てました。思い返してみると可哀そうだな自分!笑

というわけで、私の初めてのファンレターは推しの元に届かなかったというわけです。そこだけ見るとなかなかに苦い記憶ですが、イベント自体がとてもとてもよくて、推しのことがますます好きになったので全部ひっくるめていい思い出です。

その後また私はファンレターを書くわけですか、二回目のタイミングがいつだったか曖昧なんですよね…イベントだったような気がするけど。どんどんファンレターを書くことにも慣れていって、イベントの時だけだそう!舞台の初日楽だけだそう!中日もだそう!みたいな流れでペースアップしていき、習慣化した今に至ります。書くことに抵抗がなくなった分、丁寧さが昔よりやっぱり失われつつあるので、おたく初心忘るべからず。昔は何書くかスマホに下書きもしてたのにな~!今では一発書きだしフリクションで誤字はバンバン消すよ!(前は普通のペンで書いて誤字ったら修正テープも使わず一から書き直してた)

 

ファンレターの書き方についてのブログはグループ内でもよく見るので、おたくの皆さんの初めてのファンレターの話とかも聞きたいです!ぜひ!